Creative: chausser

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プリュス・バイ・ショセ:デザインにとどまらない クラシックの遺伝子

プリュス・バイ・ショセデザインにとどまらない
クラシックの遺伝子

メンズのクラシックな型・製法・デザインをレディスに落としこんだら、
おもしろくなるんじゃないか?chausserを立ち上げた2000年、
メンズライクなレディスの靴がまだ少ないときに生まれた思いはいまも生き続けている。

2015年発行 「日本の革 8号」より

メンズのデザインを表面的にレディスに取り入れるのではなく、グッドイヤーウェルト製法などの技術面も落とし込んでみたかった。ブランド設立当時をそう振りかえる前田洋一さん。流行を追うのではなく、「本当にいい靴」の観点から木型や製法を活かした靴をつくるスタイルはいまも変わらない。現在、MUKAVA、plusbychausserなどのラインが派生しているが、いずれもトラッドとクラッシックが基本。木型のシルエットと素材の質感、仕上げが見せどころだ。
「こだわってつくると、どうしても数をつくるのが難しくなります。一定の数をつくりつつ、クオリティを守り、高めていくことで、chausserの靴に対する理解が広がればと思います」
今後の展開についてそう語る前田さん。当然のことのように話すその言葉も、木型や製法、デザインなどと具体的な工程のなかでつきつめれば、地道で途方のない作業だとわかる。ただそれは、前田さんにとって「当然の展開」というわけだ。

靴と同様に、素材の質感、つくり、デザインでどこかクラシカルな雰囲気を醸し出すバッグ。このほか、財布などの革小物も手がけている。

クラシカルな色合いも、ブランド全体の共通点のひとつ。

スニーカーラインのsesamisは、chausserのなかでも一見異色。しかし、バルカナイズ製法でゴムを手貼りするといった丁寧なつくりが軽快なデザインのなかに上品な雰囲気を生んでいる。

chausser以前、1998〜2000年に手掛けたのはメンズシューズブランドだった。写真は最初の展示会で500足注文が入ったスニーカー。

靴職人だった父親につくってもらった靴の制作工程見本。

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