Creative: ANDERSEN BAG

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アンデルセンバッグ:時代や流行に淘汰されない 確かな普遍性を求めて

アンデルセンバッグ時代や流行に淘汰されない
確かな普遍性を求めて

世界中で親しまれる北欧デンマークが産んだ童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセン。
デンマーク王室管理のもと、アンデルセン直筆サインを掲げ、
東京の問屋街・浅草橋から革という素材を通じて発信される世界品質のジャパンメイドに迫る。

2015年発行 「日本の革 8号」より

アンデルセンバッグは昭和14年からおよそ三四半世紀にわたって鞄一筋、誰もが知るであろう各国メゾン系ブランドのOEMを中心に展開してきた筒井の初となる自社ブランドだ。
童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンの遺品を一括管理していたデンマーク王室が、氏の生誕200周年を記念して生前の直筆サインを公開、各国から募ったプロダクトより“最高品質”のものに限りライセンシーを許諾した。そのひとつに見事見初められ、ブランドを発足。代表の筒井歳雄さんは言う。
「アンデルセンの故郷であるデンマークには、世代を越えて代々引き継がれる文化と風習、そしてそんな国民性に応えられる確かなクラフトマンシップが今なお根付いています。我々はそんなものづくり本来の精神性をアンデルセンの名のもとに、表現したいと考えました」
“時を超えて持つ人を惹きたてる脇役としての存在感”、そんなコンセプトを体現するように、同ブランドのプロダクトは一過性の流行や時代の流れに淘汰されることのない極めてシンプルな表情を湛えている。「国内の優れたタンナーや職人たちに支えられながら、次の世代へと受け継がれるものづくり、それが我々の理想なのです。装飾過多や行き過ぎたブランディングに走ることなく、日本が誇る普遍の美を今後も表現していきたいと考えているのです」

オイルレザーならではの豊かなツヤを湛えたステアハイドは、およそ2年ほどで熟れた飴色へと変化。

製品は一度本社に送り、さらに精密な検品を受け、ようやく市場へと送り出される。また、現場ではニューモデルの試作開発が常に繰り返されているという。

使用レザーは国内タンナーが中心。送られてきた原皮はキズやシミなどを見落とさないよう丹念に検品する。基本的な生産は山形に位置する自社工場で行う。

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